KSPでアポロ計画と同じ月軌道ランデブーでの月着陸と帰還を試みてたらそれだけで今日一日が終わってしまいました。
月軌道ランデブーとは
ロケットを司令船と着陸船に分け、司令船は月軌道上を巡回。着陸船のみ月へ着陸する。
その後、着陸船は月を離陸した後に司令船とランデブー。情報を司令船へ移して着陸船は大気圏に廃棄、司令船のみが帰還する、
メリット
メリットは着陸船は低重力下での月面着離陸のみを行うので、ロケットの推力が少なくて済む。高推力を持つロケットは当然総重量(質量)も相当に増えるのでサターンVロケット全体の推力にも関わってくる。
月に着いたが着地の衝撃で足が折れた。ロケットが止まって月軌道へ戻れないなんてことにならないためにも軽いに越したことはない。
機械トラブルのないKSPですらも月着陸の失敗と帰還時のデルタv不足はよくある。
デメリット
月軌道上の司令船にドッキングしなければならない。
軌道傾斜角まで一致した同一軌道に投入し相対速度ほぼ0で正確にランデブー。
同一軌道に投入するだけなら、ファミコンレベルのコンピュータがあったらしいし、互いの軌道速度、高度、位置でホーマン遷移軌道計算をするのは容易かっただろうとは思うけど。
それでも、単純に独立した司令船で着陸して離陸後月軌道に戻って地球に帰還するだけと違って、かなりの技術を要求されるし実際賛否両論だったらしい。
KSP
司令船と着陸船の作成。
左が着陸船、右が司令船のつもり。
本来であれば司令船の方が地球に帰還するためにかなり大掛かりな設備を備えてるはずなんだけど、KSPはかなり簡略化されてるのでロケットとコックピットくらいしかない。
着陸船の方が調査用のパーツと着陸脚を携えている分、大げさになってしまった。
ちなみにアポロ11号は着陸船と司令船は一度デカプラーで分離した後に再ドッキングするらしい。アポロ11号のドキュメンタリー映画見たらそんな説明がされててかなり驚いた。
そこら辺めんどくさかったから元々ドッキングしてあります。
先っぽにつけて包む
宇宙映画で大気圏突破後に第1段ロケットと共に割れる先っぽのやつです。
月着陸船は大気の影響を受けないので空力なんて一切考えない組み方でいいが地球を出る時には空気抵抗を減らさないといけない。
実際のロケットにもある結構大雑把だけど大事な仕組みです。
月離陸フェーズやランデブー、ドッキング自体は特別でもないので省きます。
最終的なセーフティ
あまり月軌道ランデブーとは関係ないです。
緑くんにはアポロ13号やサリュート7のような生存限界がないのでドッキングポートさえあれば軌道上を永遠に彷徨うような遭難をしても助けに行くことが出来ます。
救出任務なら、ランデブーするだけなので超巨大デルタvを備えたロケットで駆けつけて楕円軌道で帰ってくるだけの超簡単ミッションです。
というか、もっといえば倫理もへったくれもないので研究結果さえ無事なら緑くんも要りません。
最悪、緑くんが焼けても研究結果を入れた箱が無事着陸すればOK。
命を投げ売って特異点を調査したインターステラーと同じ感動ストーリーです。
キャリアモードはロケットも人件費も掛かるのでこういった事は出来ないですが…
そういった救出手段も含めた最終手段も加味すれば、月軌道ランデブーはかなり効率は良いと思います。
まあぶっちゃけそんなことするよりセーブデータをロードしてリトライするほうが多いいですけどね。