今日を生きる

あやめの花言葉は良い便り

徹夜で伊藤悠先生のシュトヘルを読んでずっと泣いてた

 

5巻で中断してしまった皇国の守護者を久々に読んで残尿感というか物足りなさを感じて伊藤悠先生オリジナルのシュトヘルを買ってみた。

シュトヘルの存在は勿論知ってたんだけど、小説原作の皇国と絵は同じでも思想は違うだろうしそれを作画をやってただけの漫画家に求めて勝手に違うと判断するのは失礼だなと思って触れてなかった。

 

今は絵の勉強って名目もあって、皇国のような戦争の戦闘描写やキャラクターデザインをもっと見たい気持ちであくまでそれを目的に買ってみた。

 

実際のところ、求めていた以上に今求めていた作品で一晩のめり込んで夜明けまで読んでた。

 

殺しに生きるシュトヘルもユルールにほだされて人格を取り戻していく過程も現代からシュトヘルの身体に乗り移ったスドーとの共存も全部いい。

各々が抱く信念や心理描写が丁寧であらゆるキャラに感情移入してずっと泣きながらマンガを読み進めていました。

 

皇国の守護者よろしく容赦なく登場人物が死んでいく世界観で史実をなぞる以上西夏や金は滅ぶ結末で全滅で何もなされないバッドエンドも覚悟の上で読んでいたけど最終的にシュトヘル、ユルール、ハラバル生存ルートにしてくれてよかった。

 

結局スドーとスズキさんが子孫であるのかは語られなかったけど、文字が紡いだ記憶と遺伝を一緒にしてしまうとテーマが濁るからあえて明示しなかったのかな。

スズキさん自体、皇帝の目をきちんと継承してるから子孫なんだと思ってる。

 

今はずっとシュトヘルを反芻してる。

 

落ち着いたらオオカミライズも読もう。