今日を生きる

あやめの花言葉は良い便り

男をつらいよみてたら誕生日おわってた

なんか見るもんないかなと思ってアマプラでなんとなく目についた男はつらいよの一作目をみてみた。

 

なんか親が見てる人情物語でなんかクサいシナリオで泣かせようとしてくるような映画なんだろうみたいな偏見があってみてなかったけど、まあいい歳にもなったし教養としてみておくかみたいなノリだった。

 

実際のところ、クサいのは60年代の倫理ですらも完璧に時代に取り残されて一人だけ演劇のキャラのまま世間に出てきてしまった寅さんだけで、そんなやべーおっさんに周りが振り回されるコメディだった。

 

時代錯誤で寅さんを現代人として受け入れられないって評判はたまにあるけど、ホテルのお見合いシーンをはじめとして、品の欠片もなくてえげつないくらい見てられないシーンは多々あるものの作品中も煙たがられてそれを許容されてはいないからなんとか耐えられる。

 

あれが大ウケしてこの年代ではこれが正常だったんだって表現をされてたら流石に見るのをやめてた。

 

博とさくらを勝手に別れさせようとしたシーンも、寅さんが余計なことだけをするけど結果的に良い方向に転がって話が結婚まで進展するから憎むに憎みきれないキャラクターの表現だったと思う。

 

その癖、自分が惚れた女に実は婚約者がいたとなったら即行で身を引いて旅に出ちゃう弱々しさがオチになってるのも好き。

 

暇があったらまだ残り49作あるしちょくちょく見ていこうかなと思えるくらいいい作品だった。

またみたい。